こんにちは、雨の軽井沢駅前に来ましたよ。


え、ちょっとちがう？そうなんです、こちらは新幹線ができる前の昔の駅舎なんです。
そして、その片隅に見慣れないものが置いてありますね。いってみましょう。


1962年に廃線となった草軽電鉄の古い機関車、デキ12形です。


かつてここから草津温泉まで電車が走っていたなんて夢のようですね。
（草軽電鉄についてよく知りたい方はこちらをご覧ください。）


きょうは、この草軽電鉄の遺構を探検に行きますよ。
その前に旧軽ロータリーのとこの草軽交通の土産物屋さんに寄りました。


そこではこんな展示がされていて、

草軽の絵ハガキを買うことができました。


さあ気分も盛り上がったとこで探索に出かけましょう！
白糸ハイランドウェイの手前に一般車進入禁止の林道のゲートがあります。


そこから林道を歩いて、山奥に眠る鉄橋の跡を探しに行きます！


さっそくグレースは左の川に飛び込んでしまいました、時間も早いしまあいいでしょう。


あそびあそび進んでいきましょう。


あたりはまだ冬の景色ですね。


気温は10℃くらいでしたがグレースにはあまり関係ありません。


ひと気のない林道を走ったり、


川に飛び込んだり。


＞たのしいです！


この先は民家も何もない、営林のための林道です。熊鈴をつけて歩きます。


あたりはひっそりと静まり返っています。


突然、林道の分れ道に出ました。どうする？どっち？


＞くんくんくん！？


＞まさかの右ななめ手前です！


＞こっちからテツのにおいがしてきます！


森の中に50年前の鉄道軌道敷跡をみつけました！


＞くんくん、パラダイスのにおいも少ししてきます！


＞あぁワクワクします！どんどんいきましょう！


＞ここは線路がカーブしてたとこのようですね


ここを電車で走ったら気持ちよかったでしょうね。


電車に乗った気分で森を分け入っていきます。


＞くくくんくんっ、行き止まりですっ！、崖になっちゃいました！


＞すいません・・・まちがえちゃったみたいです・・・


グレース、後ろっ


＞へ？


そこには古代遺跡のような橋脚跡がありました！


＞わあ！これがクサカルだったんですかぁ！？


橋脚跡は、まずグレースのいる足元に小さな橋台が一つ


そして川を跨いで3つの橋脚が並んでいます！


もうグレースは斜面をおりはじめました！

＞どんどんみていきましょう！


最初のは5ｍほどの高さです


雨が降り続いていますが夢中でそんなこと忘れていました。


その次に立っているのが10ｍくらいの立派な橋脚です。


苔むして自然に還った岩肌に、50年の歳月を感じます。


これが草軽電鉄でも最大の橋脚でしょう。


いまはすっかり自然の一部になっている感じです。


川を渡って反対側に行きましょう。


対岸から今見た橋脚を眺めます。


こうやってみるとてっぺんに水平に線路があったことがわかります。


静かな川の流れでのんびりくつろぐグレース、パラダイスだねえ！


こんどはこちら側の斜面を登ってみましょう


登ってみると、向う岸から見えた3ｍほどの橋脚の奥に、やはり小さな橋台がありました。


その下に向うから見えてた橋脚があります。


こんなかんじで向う側へと橋が架かっていたのでしょう。


ここをさっきの機関車が渡る姿はどんなものだったんでしょうか




半世紀以上前の、いにしえの情景を思い浮かべました。


橋台のさらに先は、軽井沢方面への軌道跡が続いています。


＞それはきりがないから、また川に入って遊びたいです！


というわけで再び下に降りて、


いにしえの橋脚が見下ろす川で


のんびり過ごしました。


よく観察すると崩れた石積みや、もしかしたら鉄橋の骨組みだったかもしれないものが散見されます。


でもそれらはとても持ち上げられるものではないし、

あたりをつつみこむ大自然同様、

長い歳月をかけてやっと自然の一部となったものなので

そっとしておきたいとおもいました。


＞くんくん、しずかな時間のにおいがします。


最後にもう一度、柳川橋の全景を。

まもなく、ここもいっぱいの新緑に埋もれることでしょう。


さて、そろそろ戻りましょうか


草軽電鉄最大の遺構といわれる柳川橋、堪能しました。


時代の証人は、森の中で再び静かに眠りにつきました。


林道まで戻ると、まださらに先にテツのにおいがするとグレースが言っています！
ついて行ってみましょう！

　（つづく）