
やってきたのはここ、浅間モーターロッジ跡です。

当時はまだ廃墟の探検とか、そんなに興味はなかったのですが、
建築が1964年と、わたしと同い年だっていうのと、
あと娘が小学生の頃よく聞いてたスピッツのこの歌のプロモがここで撮られたと知ったからでした。
1964年当時としては、この建物は相当にモダンであっただろう。
現代にあっても軽井沢の森によく調和した優雅なたたずまいに見えました。
それがゆえ、廃墟となった今も、独特の存在感を醸していました。

モーターロッジという名称の由来など細かいことはわからないが、
1950年代から60年代にかけては、浅間火山レースなど、軽井沢は日本のモータースポーツの先駆けで、

ここはおそらくそうした人々の社交の場としても使われたことであろう。
それが昭和の後半、バブルの波を待たずして破綻→廃墟化してしまったそうである。

今でこそ高速も新幹線もできて、軽井沢は身近なリゾートとなったが、
当時は自家用車でここに来れる者の数は、今の比ではなかったであろう。

そんな、古き良き時代の華やかな残り香が漂ってくるような廃墟であった。

さ、ちょっと歩こうか。
ロッジの扉や窓ガラスはあちこち割れたままで、当時の心無いTV番組で心霊スポットとして紹介されたりもしていたようだ。

中も見ようと思えば見れたけど、そういう趣味でもなかったので、
さらさらの落ち葉を踏みしめながら、12歳のバニーとゆっくり歩いた。

晩秋の景色の中で滅び朽ちゆく廃墟の姿と、残り少ないかもしれないバニーとの時間のことが、
どうしてもシンクロして、切ない気分になった。
「いまこの時間が永遠であってほしいな・・・」

そんな記憶のちりばめられた廃墟、浅間モーターロッジ。
2014年、今年の夏、遂に解体となりました。

落ち葉と、モダンな廃墟と、スピッツ。

雲の上のバニーも、下界の落ち葉を見ながら、この時のことを思い出してるかもしれないな。

名実ともにすべてが記憶の中のシーンになった、浅間モーターロッジでした。



会いたかったな・・・
素敵な秋の思い出ですね。
バニーは温厚で優しくて、ほんとにいい子でした~
繊細なグレのお母さん役になってもらって、
いろんなところに一緒に行けてたらなあ、
なんてつい考えちゃいますね(笑)
花子ちゃん新ちゃんとも、歳的には会わせることも可能だったんですよね…
いっしょに遊んでるところを想像しちゃいました。
昼間だから怖くないですが、これが夕方から夜だったらと思うとぞぞぞってしました。
壊すのも結構お金かかると聞きますからそのまま放置してるんでしょうね。
怖がりの私は暗くなると行けません。
ここは夜は心霊スポットとしてTV番組のロケにも使われたらしいです。
夜は確かに灯りが全くありませんので、建物の中に入らなくても十分怖いと思います(笑)
長いこと廃墟として放置されていましたが、
今年の夏、突然解体~更地になったようです。
グレちゃんのお耳や、スネあたりにある茶色の部分と同じだぁ

体格もグレと比べたら原種に近い骨太のがっしり見える体系でした。
グレの茶色のとこはほんとにバニーが乗り移ったみたいです。