しかしその砲台跡の発見は極めて困難とされ、幻の砲台とも言われているようです。
西浦砲台は陸軍により大正10年竣工、しかし地盤不良のため備砲前に中止された未成砲台で、
大正14年に除籍となってから軍港防御施設として陸軍から海軍に移管され、以来山中に廃墟となって埋もれているというものです。

渉猟しえた資料と、左翼観測所を含めた地形的な考察をした結果、峯山山頂付近があやしいだろうと思い、
だめならただの山歩きでいいやくらいの覚悟?で、グレースと湘南国際村にやってきましたよ。

周辺から峯山へ通じる遊歩道に入ります。といっても獣道みたいなもんでした。

ほんとにこんなんで行けるのかな?

と思っていたら、少しは道らしくなってきました。

>くんくく~!?

>なんかセキヒがありますよ!

寶剣阪(宝剣坂)と書いてあり陸軍中将松井康之助と添えてあります。

ここは古道なんでしょう。そのまま進んでいきます。

国際村のほうから来て、鋭角に左・峯山とかいてあるほうに進みます。

GPSを手に歩いています。そろそろ山頂かな?

さっきから山頂付近のあやしいところに入ってみては探索してますが、砲台跡の手がかりはつかめません。

山頂から久留和方面にすこし下ったとこ、南西斜面。目星をつけてたあたりですが、

なんにもない。ただこん中で遊ぶのはたのしかった(笑)

さらに山を下ったら、見晴らしのいいとこに出ました。写真左の最奥が、観測所のあった日影山になります。
左手前で農作業をしてるおじいさんにご挨拶をしたら、ほうワンちゃんお散歩かい?ということになってお話をしてたら、
なんと、砲台はもっともっと下だと教えてくれました。やっぱ挨拶って大事ですねえ!
「まぁ行ってみりゃあわかるけど、ヤブだらけでとんでもねえとこだぞ」って。

言われたあたり、細い舗装路にぶつかって数十mのところで、

>くんくんくん!かすかですがニオイをかんじますよっ!
>ここはyakumoさまのサイトでカクニンすれば、なんかてがかりがわかるかもしれませんよっ!

・・・とグレに促されたとおり、その場で戦跡探検ではいつも参考にさせてもらってる氏のサイトをよく見てたら、
あるところが気になり、思い切って崖を駆け下りたらここに出られました!

古い石積みをたどると・・・

どうやらこれが幻の西浦砲台で間違いなさそうです!

事前の情報と照らし合わせると、ここは砲台施設の右翼砲台長壕のようです。

先日左翼観測所でみたのと同じような、通信室があります。

>くんくん、やりましたね!

>あっ、デンセイカンもありますよっ!

すぐ横に崩れた階段跡があります。

>えいっ!のぼりましょう!

すると、藪に埋もれた砲台長位置が出てきました!

>えっへん、またホウダイチョウになれました!

>あ~これこれ!これです!

>デンセイカン!

>さあパパ!こっからグレースってよんでみてください!

呼んでみましたが…左翼観測所のより大分細いためか、土砂で内部が閉塞していてあの遊びはできませんでした(笑)

しょうがない、探検を続けましょう。

今見ているのは砲台施設のほんの一部で、メインの砲台はまだ別です。
このあとはどう行けばいいのか?

またここから藪漕ぎが始まりました。
というか藪の中、さらに斜面をずり落ちていく感じです(笑)

グレースが先に行ったきり戻ってこなくなったので、慌てて追いかけて行ったら、突然ここに出ました!

見てる人はなにがなんだかわからなくなるので、探検をもとに作った現場の地図を先に出しちゃいます。
さっきいた場所がここ。

そしていまたどりついたここが、

土砂に埋もれた第1砲座と、第2砲座の中間地点です。

石垣の反対に小隊長壕がありますね!

>どれどれ?

>へへぃ!こんどはショウタイチョウです!

小隊長壕から砲台の石垣のほうを見下ろします。

石垣に沿って進みます!

かどは優雅なラウンドを描いています。

>くんくくくっ!くんっ!!

グレースーっ、待って~!

次回、西浦砲台の核心部分に潜入します!
(つづく)



グレース隊長!
今回は伝声管ごっこが出来ず
残念でしたね~(;_;)
なかなか探訪難度の高い
西浦砲台を踏破するなんて
グレース隊長素敵ですっ(^^ゞ
続きのレポ、楽しみにしてます!
面白いので、勝手にリンクさせて貰いました。
リンクジャンルが違うので、無理に相互にしないでも良いですよ!
後編楽しみにしています。
ここの伝声管は細くて詰まってしまっていました(笑)
観測所のほうはメガホン構造になっていたんですけどね(笑)遊べず残念でした。
幻の砲台、たどり着くことができてラッキーでした!
不思議なんですが、グレは目指すものがわかるのか、下の砲台の石垣を見つけたら、黙ってそこで待っていました。
おもしろいもんですね!
私は峯山の、ピークが2つあるうちの西側にいきどまりの道跡があるのでそのへんかな?と思っていました。
それでファミマのほうから入山したんですが、
たまたま久留和のほうまで降りてみるか?と思ったときに地元の農家の方にアドバイスをもらい、
あのへんで、例の!!という地点に遭遇して、あわてて御ブログの記事と照合したというわけです(笑)
リンクありがとうございます!にわか戦跡好きに過ぎませんが、よろしくお願いします。