房総の山奥にはもっと珍しい川廻しの滝が眠っていると聞いて、いってきました。
田代滝は川廻しによってできた川跡を農地に使用したそうですが、
今回の場所は深い山中にあり、林業のために行われたものだそうです。
施工は明治期といわれており、昭和後期に発見者によって広められたといわれています。
千葉県君津市、三島ダムの南にある奥米という地区に来ました。
いくつもトンネルをくぐった細い道の先に、チェックしたポイントを見つけました。

三間川という川沿いの崖に、営林用と思われる踏み跡道があります。そこを慎重に下っていきます。

事前の下調べでは、危険だと感じたら引き返すこと、などの記載もありましたが、
山歩きもさすがに慣れたからでしょうか、歩きやすく感じます。でも油断は禁物です。

すぐに三間川が眼下に見えました。

三間川到着です。切り立った崖の中のきれいな清流です。

今回は下流に向かって川歩きを開始します。
帰りに入渓点を見失うといけないので、振り返って1枚撮っておきます。
写真右上が入渓点です。へにょへにょっとした木が目印だね。

見事な渓谷美。アクアラインで1時間で来れるところとは思えません。

浅い川床は岩盤状で、滑るのに気をつければ、歩きやすいです。

流木投げで遊びながら進んでいきます。

水は澄んでいて、これだけでも来てよかったと思うほどです。

川はS字状に蛇行を繰り返しています。

高い崖が日差しをさえぎり、川は進路を大きく左に変えています。

カーブを曲がっていくと、そこには見たことない光景が広がっていました。

なんと川が崖をくりぬいています!

グレースはまだ何も異変に気づいていません(笑)

これがうわさの川廻しトンネルです。

恐る恐る近づくと、ホントにこれは見たことない光景。
川のトンネルの向うに紅葉の森が覗いています。

>おもしろいとこですね~

>はやくあっちいってみようよ!?

ここで、トンネル探索はグレースを安全な場所に繋いでぼく一人で行くべきか、しばらく思案しました…
>なにやってんの?はやくいこうよ!もしかしてパパこわいの?

なにーパパにこわいものなぞないっ!
じゃあ行くぞぇ、、お、コレ、引っ張るでない!こわいじゃないか!

>はやく

>うおー、ひぃ~、こりゃあすごいよ!

なになに?パパも見たいけど、この位置関係では?場所代わっておくれ。
>しょうがないなー

グレースが満足したところで、いったんトンネルを出て安全なところにグレを繋いで、一人でもう一度トンネルへ。
出口は10mほどの滝になっていて、下には広い滝壺ができています。

これが開墾場の滝です。
えい、もう一歩、これが限界です(笑)

滝の水が朝日に照らされてきれいです。

後ろを振り返るとこんな感じです。

いやースリリングでした。探索を終えて緊張から解放されるとあらためて周囲の美しさに気づきます。

トンネルができる前に川だった部分は、いまは毒の沼地みたいになっています。
ここを歩いてけば滝の下に行けるはずなんですが、HPがなくなりそうです(笑)

では、元の場所に引き返しましょう。
>え~滝の下には行けないの?

大丈夫、違う行き方を調べてあるから。ところでクルマまではちゃんと戻れるかな?
>まかしといて!

>こっちこっち! (つづく)


こんな所が有るなんて・・・
紅葉と緑がトンネル一つで一変していますね感動しました^^
この寒さに・・・
夏に見たいよ^^
こんばんは。
千葉というと普通ここまで山深い風景は連想できませんよね。
清流と渓谷、こんなにきれいな原風景が残っていることにまず感動しました。
そしてこのトンネルは紛れもない人の手によるものですが、
掘削機械などない時代に手掘りでやったというのがまたすごいと思います。
こんな場所があったなんて驚きです。
これは絶対に行きたい。。
地学好きとしては、
最初の露頭にも魅かれました。
あ、それから、
かつてのRPGファンとしては、
毒の沼にも魅かれます(笑
渡るには、薬草必須ですね!
見ているだけでも癒されます(^^)
すごいところですよね(笑)
ぼくもこれを知って、どうしても行きたくて
いろいろ調べてから、満を持して出かけました。
地図は「ちば美彩データベース」に無名の滝も含めて多くのポイントが載っていて参考になりました。
アクセス方法はもっと離れた地点を含めていくつかあるようですが、ここが一番効率的のようです。
1枚目の写真は鴨川方向を向いて撮っていますが、両側にあるガードレールが目印です。
車の左側にはっきりした踏み跡があります。
温暖な房総は夏の間はヒルがいるとのことですので、今の時季か早春がおすすめです。
ぜひトライしてください!
こんばんは、あのトンネルはタイムマシーンというか、
なんか非日常的な雰囲気を醸していますね。
トンネルのこちら側は針葉樹林でしたが、
滝の下側は見事な紅葉で、それはきれいで見とれてしまいました。
後編でそれをご紹介しますので、ぜひまたごらんいただきたいです!
素晴らしい秘境をご存知で、
毎回感心させていただいています!
しかも、なんかこの先何があるんだろ?
というスリル感がたまりません(笑)
今回も君津にこんな所があるんですね~。
驚きました!!
こんばんは!
今夏から、グレースと川遊びをかねた滝めぐりをはじめましたが、
最初は観光地色のうすい、遊ばせやすそうなところを探すのに始まって、
だんだん秘境探しにエスカレートしてしまいました(笑)
横浜からですと房総はアクアライン利用であっという間ですので、
箱根や伊豆よりも近く感じてしまいます。
冬の間も、お出かけ候補地の調べがいがありそうです!
近いとつい「いつでも行けるから」なんて
魚がたくさん居るので釣り人が多いそうです
ジオパークに認定されるとか?したとか
日帰りでも出来るのですが
行くならのんびり隠岐誉(日本酒)に魚三昧質ですね^^
ワンOK が無いので・・・
御記事の内容は隠岐を見晴らす遊歩道ということでしたが、
隠岐国立公園みたいな案内板があったので、土地勘もないので隠岐の海…って書いちゃいました。
日本海の海は天気だととことん青くきれいで、曇ると一転厳しい気候のイメージですね、
そんなところの魚介類だから旨いんでしょうね。